2020年1月にChromiumベースのEdgeがリリースされ、マイクロソフトはEdgeをメインブラウザとして成長させていいます。
そこで問題になってくるのがInternet Explorer(以下IE)。
今回はIEについてのお話しです。
新しいEdgeはWindows8.1でも利用できる
これまでのEdgeはWindows 10だけで動作するブラウザで、Windows 8.1や7では利用できませんでしたが、新たに公開されたChromiumベースのEdgeはWindows 8.1や7でも利用可能になりました。
下記のページのリンクからダウンロードページに入ってダウンロードしてインストールすることができます。
Internet Explorerを動作対象から外してもいいのか?
マイクロソフトは以前からIEを使わないようにと公式ブログでも明言していますし、Windows 8.1や7でもEdgeが利用できるようになったのだからIEはもう終わり・・・なのでしょうか?
ウェブサイトの制作サイドからすると、W3Cの規格に準拠しなかったIEは制作したウェブサイトの表示にズレが生じることがあり、IEのために追加修正しなければならいないシーンが多発するなど、やっかいな存在でした。
しかし、Windowsの標準ブラウザで多くのシェアを持つIEを無視することはできず、手間をかけて対応させていたわけです。
新しいEdgeが全Windowsに対応したし、IEのシェアも下がっているから、ウェブサイトの制作時の動作テストの対象から外していいのでは? という雰囲気ができつつあります。
果たしてそれは正解なのか?
興味深い記事があったので紹介します。
詳細は記事を読んでいただくとして、IEの動作テストに関してはアンケートの回答では75%の方が動作テストの対象にすべき、という結果でした。
フジデンキの対応
フジデンキではIEも動作テストの対象にすべきであると考え、実際に動作テストを行い、正常に表示・動作するウェブサイトを制作しています。
フジデンキで動作テストを実施するブラウザ
Windows
- Edge
- Chrome
- Firefox
- Internet Explorer
Mac
- Safari
- Chrome
- Firefox
- Edge
iOS
- Safari
- Chrome
- Firefox
- Edge
Android
- Chrome
- Firefox
- Edge
IEには一定数のユーザーがいることを忘れてはならない
シェアを落としているとはいえ、IEにはある調査では12%以上のシェアがあると言われていますし、Windows 10以前のWindowsではIEが標準ブラウザのままです。
いくらマイクロソフトがEdgeを使えるようにしても、自らダウンロードしてインストールしなければならないのはハードルが高いユーザーもいますし、そもそもIE以外の存在を知らないユーザーも多数います。・・・これはパソコン修理でお客様とお話ししていてよく見かけます。
ウェブサイトの制作をしている方の中には、「IEは時代遅れなので動作対象としません。」と言っている方もいるようですが、作り手側の都合で一定数存在するユーザーを無視するようなことをしてはいけないと思います。
一部のコアなユーザーをターゲットとする尖ったサイトならいいですが、幅広い世代を対象とするウェブサイトでは、IEを無視してはいけません。
IEのみ表示が崩れる不具合
つい最近もあるサイトの表示が崩れていてまともに使えない、という相談を受けたのですが、予想通りIEでのみ発生する表示の崩れでした。
WordPressのブロックエディタプラグイン Elementor Page Builderが書き出すCSS(スタイルシート)がIEに対応していないことが原因です。
そもそもこのプラグイン自体がIE非対応なのですが、ページをレイアウトするために書き出すCSSもIEでは不具合が起きる内容になってしまう例があるようです。
これは作り手側の都合で発生する不具合です。
Elementor Page Builderを使わずに制作すれば、表示ズレが起きるようなサイトにはならないはず。
ブロックエディタを使いたければ、WordPress 5以降で標準装備された Gutenberg(グーテンベルグ) を使うこともできます。
まとめ
現状ではよほど特殊なことをするウェブサイト以外では、IEでも正常に表示するサイトを制作する必要があります。
幅広い年齢層をターゲットにしている場合、特に年配の方も対象にしている場合はIE対応は必須事項です。
(Windows 10になっても「使い慣れているから」という理由でIEを使う年配の方は多いです。)
あなたのお店や会社のウェブサイトはIEで正常に表示されますか?
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