WordPressサイトのメンテナンスで忘れてはいけないものに、レンタルサーバーのPHPのバージョンアップがあります。
WordPressに欠かせないPHP
PHPはプログラミング言語のひとつで、Web開発やアプリ開発には必須であり、WordPressもPHPを用いたウェブアプリケーションです。
2023年12月時点でWordPressのシステム要件では、PHP7.4以上が必要となっています。
PHPの環境はレンタルサーバーで提供される
PHPが利用できる環境はレンタルサーバーで提供され、どのバージョンを利用するかを選択することができます。
エックスサーバーの場合、下記のようにPHP5.1.6からPHP8.2.9まで幅広いバージョンを選ぶことができます。
PHPにもサポート期限がある
現在流通しているPHPは大きく分けて、PHP5、PHP7、PHP8がありますが、PHP5とPHP7はセキュリティサポートが終了しています。
当然、脆弱性が発見されても修正されることはないので、使い続けるのはリスクが大きくなります。
バージョン | サポート終了 | セキュリティサポート終了 |
---|---|---|
PHP8.2 | 2024年12月18日 | 2025年12月8日 |
PHP8.1 | 2023年11月25日 | 2024年11月25日 |
PHP8.0 | 2022年11月26日 | 2023年11月26日 |
PHP7.4 | 2021年11月28日 | 2022年11月28日 |
PHPバージョンアップ時の注意点
新しいバージョンのPHPを使うのが推奨されますが、レンタルサーバーによってはエックスサーバーのように推奨するバージョンを指定している例もありますので、この場合はそれに従うのが無難です。
また、WordPressの環境によってはPHPのバージョンを上げるとエラーになりサイトが利用できなくなることもあるので注意が必要です。
PHPのバージョンを上げてエラーになるのは下記の原因が考えられます。
- テーマが対応しない
- プラグインが対応しない
開発が停止・終了し、サポートもされていないテーマやプラグインを使っていると、それらが新しいPHPに対応せず、エラーになりサイトが表示されない状態になる恐れがあります。
PHPのバージョンを上げてエラーが起きた場合は、正常に利用できるPHPのバージョンに戻せば回復します。
回復した状態で原因を探して改修してからPHPのバージョンアップを行います。
WordPressサイトではレンタルサーバーのメンテナンスも必須
WordPressサイトではWordPress本体やてテーマ・プラグインのアップデートは気にしますが、レンタルサーバーのPHPのバージョンについては忘れがちになることが多いです。
PHPについてはレンタルサーバーによって提供されるバージョンも違うので、お使いのレンタルサーバーの管理ページにログインして確認してみるといいでしょう。
そして、新しく適切なバージョンで運用するようにしましょう。