ウェブサイトを運営していくには、進化、変化する仕様や環境への対応が必要になってきます。
「ウチは今のままでいいよ。」と対応しないでいると、あっという間に時代に対応しないサイトになってしまいます。
仕様や環境は常に変わっている
ウェブサイトに関係することをざっと上げてみてもこのくらいあります。
- ウェブサイトの国際的な規格の変化
- インターネットのセキュリティ
- WordPressの動作要件や仕様
- WordPressのテーマやプラグインの対応
- レンタルサーバーの仕様や規格
ウェブサイトを運営するというと、コンテンツや記事の更新をすることと思ってしまいますが、上記の点についても対応し続ける必要があります。
2020年 ウェブサイト運営で注意すること
2020年の夏現在、ウェブサイト運営で注意することをあげてみます。
サイト全体をHTTPS化しているか?
2016年頃から言われているウェブサイトのHTTPS化(常時SSL化)は、もはや標準仕様です。
レンタルサーバーも無料のSSLを提供するようになり、一気にハードルが下がったので、中小のサイトのHTTPS化が進んでいますし、ブラウザザもHTTPS化サイトが標準で、非HTTPS化サイトが危険なものという表示をする仕様になっています。
もし運用しているウェブサイトのHTTPS化がまだの場合は、一刻も早くHTTPS化することをおすすめします。
WordPressのバージョンは最新か?
これは日常的にチェックしておくべきことですが、WordPressサイトを運用している場合は、常に最新のバージョンにしておくことを心がけましょう。
最新のWordPressを使うことが、安心・安全にサイトを運用する第一歩です。
WordPressのテーマ・プラグインの対応状況は大丈夫か?
WordPressのテーマやプラグインをアップデートすることも基本事項ですが、開発やサポートの止まっているテーマやプラグインを使い続けるのはリスクがあります。
開発の止まった古いプラグインでは、脆弱性を突いた乗っ取りや改ざん行為の被害にあう恐れがありますし、WordPressのバージョンアップに対応できず、不具合が起きる可能性もあります。
また、テーマの場合も、WordPressの新しいバージョンに対応せず、表示が崩れるなどの現象が起きる可能性があるので注意が必要です。
インストールしているテーマやプラグインの開発・サポート状況も把握しておくようにしましょう。
レンタルサーバーの仕様は動作要件を満たしているか?
WordPressには動作要件があり、データベース(MySQL)やPHPのバージョンが指定されています。
レンタルサーバー事業者はサーバーの規格を進化させていますが、PHPのバージョンはユーザー側で指定しないと新しいバージョンに切り替わりません。
一般的にレンタルサーバーの管理画面にはあまり入ることがなく、よくわからない箇所の設定を変更するのは不安もあるかもしれませんが、PHPを古いバージョンのままにしておくと、ウェブサイトの動作や表示に影響が出ることがあるので、確認し動作要件にあったバージョンにしておきましょう。
【注意】クラシックエディタのサポートは2021年12月31日で終了
WordPress 5.0でブロックエディタのGutenberg(グーテンベルグ)が標準仕様になりましたが、従来のスタイルで記事を編集したいということで、WordPressサイトの多くでは、クラシックエディタを使ってるのではないかと思います。
WordPress 5.0移行では、クラシックエディタ プラグインをインストールすることで、従来通りのエディタを使うことができます。
しかし、このクラシックエディタ プラグインは2021年12月31日でサポートを終了することになっています。
サポートが切れたプラグインを使い続けるのはリスクが大きいので、サポート終了までにその対策をしなければなりません。
この機会にグーテンベルグに切り替えるか、クラシックエディタの代替えとなる別のプラグインを使うか、という選択になります。
クラシックエディタの代替えプラグインは下記のものがあります。
まとめ
現時点で特に重要なのは、クラシックエディタのサポート終了ですね。
サポート終了が来年末なので、遅くとも来年の秋くらいまでには、どのような対応をするかを決めなければいけません。
フジデンキでは、ブロックエディタのグーテンベルグもだいぶ安定してきたので、素直にWordPress標準仕様に戻るのもおすすめですとアドバイスしています。
リニューアル時期に来ているウェブサイトの場合は、リニューアルを機に新規格に対応させるのがベストです。
ウェブサイトの運営は、長期的目線で見ることも重要です。
この機会にしっかり見直してみませんか?