WordPressサイトのレイアウトを決めるのはテーマですが、今回はこのWordPressのテーマを選ぶ際に抑えておきたいポイントを紹介します。
WordPressのデザインを決めるテーマ
WordPressサイトはWordPress本体+テーマ+プラグインの組み合わせで構成されます。
- WordPress本体・・・サイトを構成するプログラム
- テーマ・・・サイト全体のデザインやレイアウトを管理するもの
- プラグイン・・・機能を拡張するパーツで必要に応じて選んでインストールする
今回取り上げるのはこの中のテーマで、デザインやレイアウトを決める重要な機能になります。
WordPressの初期状態では標準テーマがいくつか入っていますが、WordPressの公式テーマや非公式、有料・無料様々なテーマが配布されており、用途や好みに合わせて選んで利用することができます。
テーマ選びのポイント
自由に選んで利用することができるテーマですが、長く安定して運用していく際はいくつかのポイントを抑えて選ぶようにします。
サポート・開発が継続されているか?
テーマの中には開発やサポートが終了しているものもあります。
この場合、不具合が発生しても解決できない、WordPressの進化に対応せず表示や動作に不具合が出るということがあります。
テーマを選ぶ際は、開発が継続されているか、テーマのアップデートはどんな方法でできるのかを確認しましょう。
WordPress公式テーマであればWordPressの更新機能でアップデートができますが、その他のテーマではテーマの配布サイトで詳細を確認することができます。配布サイトがしっかりしているテーマを選ぶのがおすすめです。
ブロックエディタに対応するか?
WordPress 5.0から採用されたブロックエディタ「Gutenberg(グーテンベルグ)」に対応したテーマか、ということも重要です。
テーマによってはクラシックエディタに依存した機能も持つものもあり、ブロックエディタにするとその機能が使えない例もあります。
すでにブロックエディタが標準仕様になっていますので、これからテーマを選ぶのであればブロックエディタに対応したテーマを選ぶのがいいでしょう。
日本語表記に適しているか?
WordPressのテーマは海外のものが多いのですが、これらは英語表記が基本のため、日本語を表示させるとイメージが大きく変わってしまうものもあります。
気に入ったテーマを見つけたらテストサイトを用意して日本語でどんなイメージになるのかを確認することをおすすめします。
その点で安心して使いたければ、日本製のテーマを選ぶのがいいでしょう。
フジデンキでよく使うおすすめのテーマはLightning。
WordPress公式テーマであり、プラグインを使った様々なバリエーションがあります。
テーマ変更時の手間は?
長くサイトを運用する場合、サイトのリニューアルは必須になります。
サイトをリニューアルする際に既存データを残す場合、テーマの機能に依存した表記が多いとそのテーマ以外ではとんでもない表示になってしまうことがあります。極端にテーマ独自の機能が多い場合は注意が必要です。
全面的なリニューアルで一から作り直す場合は問題ありませんが、ブログなど過去記事を残していきたいサイトの場合は注意してください。
まとめ
先日、この3061.jpサイトのリニューアルを行いましたが、前テーマでは見出しのタグが独自のものだったので、記事を残したブログの全記事データの見出しタグを修正しました。幸いプラグインを使って一括修正ができたのでわずかな手間で済みましたが、こういった作業が必要になる場合があります。
また、大規模なテーマ配布サイトが閉鎖している例もあり、当然ながらそこで配布していたテーマのサポートは終了しているのですが、ダウンロードしたデータを持っているので相変わらず新規サイトでそのテーマを使っているという業者さんも見かけます。・・・こういったサイトは今後が不安ですね。
テーマはサイトのデザイン、イメージ、使い勝手を大きく左右する重要な機能ですので、選ぶ際は先を見据えて慎重に行うようにしましょう。