2022年6月15日、マイクロソフトはInternet Explorerのサポートを完全終了しました。
Internet Explorerのサポートが完全終了し使用できなくなる
今回のInternet Explorer(以下IE)のサポート終了は、単にサポートが終了しただけではなく、IE自体が起動しなくなります。
Windowsアップデートの累積更新プログラムによってIEが無効化されることになりますが、6月16日以降の配信となり正確な時期は不明とのこと。マイクロソフトは6月16日以降、いつでも適用される可能性があるとしています。
マイクロソフトは数年前からIEの使用をやめて、Edgeを利用するようアナウンスをしており、多くのメジャーサイトがIE非対応となりEdgeに強制移行して開くような仕組みになっていました。
今回のサポート終了でIE自体が起動しなくなるので、EdgeやChromeなど他のブラウザを利用することになります。
IE依存のサイトではEdgeのIEモードを使う
一部のシステムやブラウザで操作するハードウェア(ネットワークカメラなど)ではIE依存のものが残っていますが、これらを利用するにはEdgeのIEモードを使うことで継続利用が可能です。
EdgeのIEモードは2029年までサポート予定となっています。
ウェブサイト制作者を悩ませたIE問題
IEは独自の仕様で癖のあるブラウザ、しかしWindows 8.1まではWindowsの標準ブラウザとして扱われていたためユーザーは多い・・・。
IE以外のブラウザではまったく問題ないサイトでもIEで開くと表示が崩れるということで悩まされたことが幾度あったことか、ウェブサイト制作者の間ではIE対応がストレスになることも多々ありました。
WordPressはWordPress 5.8でIEを対象外としていました。
フジデンキでもつい先日、お客様のウェブサイトの問い合わせフォームを改善した際、担当者の方にテストを依頼したらこちらの意図した表示をしないという連絡が・・・。念のため確認したらIEをお使いだったために起きた現象でした。
すでに多くの方がEdgeやChromeをお使いですが、使いなれているからとIEを未だに使っている方も残っていることを実感しました。
そういう方はサポート終了や推奨しないということすら知らないわけで、仕方のないことです。
今回のサポート完全終了、起動しなくなるということで、そういった方も強制的にEdgeやChromeを使わざるを得ない状況になるので、ウェブサイト制作者としては長年悩まされてきたIE問題もなくなるとほっとしているのが正直なところです。