ウェブサイトやブログを維持していくには、保守作業が発生します。

保守作業は更新等の運用作業と共に、サイト運営に欠かせない作業です。

 

ウェブサイトの保守作業

保守作業は、ウェブサイトやブログを問題なく安全に使い続けるための作業です。
コンテンツの追加修正や更新といった運用作業とは別の、ウェブサイト自体を支えるための作業になります。

サーバー関連の保守作業

ドメインの更新

ドメインは1年や複数年の年単位で契約していますので、契約の更新時期があります。

更新時期を過ぎても更新しないと契約が失効し、ドメインの所有権を失うことになるので、更新期限は厳重に管理し、忘れずに更新する必要があります。

 

レンタルサーバーの更新

ウェブサイトやブログ、メールを扱うためのレンタルサーバーの契約更新も重要です。

契約更新を忘れていてウェブサイトやメールが使えなくなって気がついた・・・という例もあるので、くれぐれもご注意を。

 

SSLサーバー証明書の更新

常時SSL(HTTPS)サイトで使用するSSLサーバー証明書も契約の更新が発生します。

有効期限が切れてもウェブサイトが見られなくなることはありませんが、期限切れの警告が出るのでイメージが悪いですし、個人情報を扱うサイトでは危険ですと言っているようなものなので、致命的な欠陥になります。

 

MySQLやPHPのアップデート

WordPressなどで利用するデータベースのMySQLやPHPといったシステムも新しいバージョンが公開され、レンタルサーバー側でも新バージョンを利用できるよう対応してきます。

古いバージョンではWordPressやプラグインが対応しなかったりすることもあるので、その時点で推奨されるバージョンにしておくようにします。

 

PHPのアップデート時の注意

WordPressで古いテーマを使っていて、PHPのバージョンを上げたらエラーが出てウェブサイトが表示されなくなった・・・という例があります。

PHPは古いバージョンを使っているのはセキュリティ面で危険ですが、WordPress側の保守をしっかりしておかないでPHPをアップデートすると、大きなトラブルになるので注意が必要です。

 

 

WordPress関連

WordPressでサイトを構築し運用している場合に発生する保守作業です。

WordPressの更新

WordPress本体のアップデートは、こまめに行われるセキュリティアップデートと、機能の追加や更新が行われるメジャーアップデートがあります。

WordPressを最新の状態にしておくことはセキュリティ面でも最重要事項なので、しっかり管理しましょう。

 

テーマの更新

古いテーマを使っていると、WordPress本体のアップデートで対応しなくなり表示が崩れるといった問題も出ますので、テーマの対応状況を確認しながら更新していく必要があります。

 

プラグインの更新

プラグインもWordPress本体のバージョンと関連するので、WordPressの更新同様にプラグインも更新するようにします。

プラグインによっては、脆弱性を利用されてウェブサイトを悪用されることもあるので、常に最新の状態を保つようにしましょう。

 

 

外部連携サービス関連

SNS

FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSと連携させている場合は、その連携が正常に機能しているかを確認します。
IFTTTなどの連携サービスを使用している場合は、そのサービスの確認も忘れずに。

SNSは仕様が変更されることもあるので、この際は仕様変更での影響を確認する必要があります。

 

アクセス解析サービス

Google Analyticsなどのアクセス解析サービスを利用している場合は、正常にアクセスデータが収集できているか、機能しているかを確認しておく必要があります。

WordPressのテーマの変更やアップデートを行った際は、アクセス解析用のコードが消えてしまうこともあるので、特に注意しましょう。

 

 

ブラウザ・端末関連

ChromeやSafari等のブラウザや、スマートフォンやタブレットは日々新しくなっているので、それらのブラウザや機器で正常に表示・利用できるかを確認します。

Internet Explorerは開発が終了している

Windowsで利用者の多いInternet Explorer(以下 IE)ですが、マイクロソフトはIEの開発を終了しています。
IEの最新版は IE11で、それ以降のものはありません。

Windows 10では、Edgeを標準のブラウザとして設定しています。

 

保守作業の重要性を認識すること

ウェブサイトは印刷物等のメディアとは違い、「これで完成。」ということはありません。

コンテンツを追加・修正したり、更新をしたりと運用面での作業は認識していますが、保守という面を意識している方は案外少ないように感じます。

保守がしっかりしていないとセキュリティの脆弱性を利用されて被害を受けたりすることもありますし、ウェブサイトの表示や動作がおかしくなる場合もあります。

ウェブサイトをきちんと維持管理できないという風に見られると、本業の仕事の面でも不安な印象を持たれてしまうので、チェックリストをつくり定期的に点検し、作業するといった仕組みをつくり、しっかりと保守作業を行っていきましょう。

自社で対応しきれない場合は、ウェブ制作業者とサポート契約をするなりして、外部委託するという手もあります。

 

 

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